八月。
令和元年の夏を皆はどうすごしているのだろうか。
僕の夏は終わってしまった。
実際はまだまだこれから暑い日が続き、九月になっても「あちーよ、夏が帰って来やがったよ」なんて日もあるだろう。
しかし、八月中旬を前に、僕はもう令和元年の夏は終わったと思っている。
某年、八月某日。僕は上京してきた。
とても暑い日だった。
そういや昔プールに行った日がたまたま終戦記念日で、プールの中でアナウンスがあり、その場の皆で黙祷をしたことを覚えている。あれはなかなか良い経験だったと今でも思う。
黙祷が終わり、再びいちゃいちゃし始める恋人達。
僕は今日、何を書こうか悩んでいた。
読者の中に何人か教員免許を持っている方が居るので、うちのチビが担任の先生に『協調性がない』と言われたことについてでも書こうか。それともイカが好きすぎてイカ博士と呼ばれちゃうくらいのイカ愛について語ろうか。
ちがうな。
僕の夏は終わった。あとはセミ達の終末、セミファイナルを見届けて秋を待つだけだ。
僕は経験者としてアドバイスしたいことがある。
僕はこの夏、初めての体験をした。
そしてこの夏を終えたのだ。もうこれ以上の体験をこの夏にする事はできない。
僕は先日…
アソコがかぶれたので病院行って先生の前でアレをボロンしてきた。
これは一大事だ。
お風呂上がりに座ってゲームしていたら違和感があるのだ。とてつもない違和感だ。
むずむずむずむずむず。
お風呂上がりに蒸れてかぶれるなんて事があるのだろうか。
めちゃくちゃ痒い、ひどく痒い。
そして、僕は迷うことなくいつも診てもらっている皮膚科に行った。
前置きとして、「お店は行ってません」と言い、ボロンした瞬間の先生から発せられた「おっ」に笑いをこらえ、ぬり薬を出してもらい、もう何も無かったかのようにアソコは通常営業を再開している。
この夏、あそこの事で悩んでいる方がいたら…
勇気を出してこい。アレを出すことが勇気だ。あれそのものが勇気だ。そう、僕達は初めから勇気を持っている。僕達が勇気だ。勇気から生まれたのが僕達だ。
ニ、三千円を払うだけで僕の勇気はもう元気100倍だ!
ふざけてない、これはマジの話だ。
令和元年の夏、それは僕がはじめて男の人の顔の前でアレをボロンした夏。